このページではmacOSを使う上で躓いたこと、覚えた小技等を載せる。
Macを買ったとき、自分はいつもhomebrewを入れている。 これは様々なパッケージ(ソフト)をインストール、アップグレードできる 便利なパッケージ管理環境である。
インストールはここのサイトにアクセスして、 インストールの下に書いてあるコマンドをコピー、ターミナルに貼り付けてEnterでインストールができる。
$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
実行後にNext step ...と書いてあるので、それに続く3つのコマンドを実行する。
ちゃんと入ったかの確認は以下のコマンドでできる。
$ brew doctor
Your system is ready to brew.
Your system is ready to brew.と出てくればインストール成功。
試しにgitを入れてみる。
$ brew update
$ brew upgrade
$ brew install git
$ git --version
git version <バージョン>
git --versionでバージョン名が出てくれば成功。
CernのROOTという解析用フレームワークを新しいM1のmacPCに入れようとしたときに、 -lsslのライブラリが無いと怒られたことがある。
ネットで調べるとよく出てくる解決策の、 homebrewで既にopensslをインストール→PKG_CONFIG_PATH, LDFLAGS, CPPFLAGSにパスを書いても状況は変わらなかった。 他のソフトウェアをCppでビルドするときにも同様のことが起こりそうなので、解決策をまとめておく。
実は最近のmacOSではroot権限でコマンドを実行した際に、 zshrcに設定したはずのPKG_CONFIG_PATH, LDFLAGS, CPPFLAGSが読み込まれ無いことが分かった。
確認方法は、rootユーザーに一時的になってexport -p
で環境変数が一通り見れるので、
自分で設定したものがちゃんとあるか確認する。
$ sudo su
# export -p
もしない場合はvisudo
コマンドで、以下のように追記する。
##
# Override built-in defaults
##
(中略)
Defaults env_keep += "PATH"
Defaults env_keep += "PKG_CONFIG_PATH"
Defaults env_keep += "LDFLAGS"
Defaults env_keep += "CPPFLAGS"
Defaults env_keep += "LD_LIBRARY_PATH"
ここに追記した内容は、OSをアップグレードしたときに消えるので、必要なときは再度追記する。
OSは不用意にアップグレードしない!!